数値を測るのではなく、
設備で起きている現象を捉える。
振動、摩擦、衝撃、温度、潤滑状態、
電気的な放電。
回転機械の異常は、
一つの現象だけで発生するとは限りません。
Relitureは設備の状態と目的に応じて
診断技術を選択し、
「異常があるか」だけでなく、
その背景にある原因と改善方法まで考えます。
一つの測定値だけで、
設備を判断しない。
機械診断では、 「どの測定器を使うか」よりも先に、 何を確認したいのか を明確にする必要があります。
例えば軸受の異常一つをとっても、 潤滑不足、過剰給脂、表面損傷、 ミスアライメント、荷重、汚染、 電気的損傷など、 背景にある現象は異なります。
そのためRelitureでは、 特定の診断技術だけを万能な方法として扱いません。 設備構造、回転速度、運転条件、 故障履歴、潤滑状態などを確認したうえで、 必要な診断方法を選択します。
設備は、異常が進行する過程で
さまざまな物理現象を発生させます。
機械診断とは、 その物理現象を適切なセンサと解析方法で捉え、 設備状態を推定することです。
摩擦
潤滑状態の変化や接触状態の悪化により、 接触部で発生する摩擦エネルギーが変化します。
衝撃
軸受損傷や機械的接触などにより、 瞬間的な衝撃や弾性波が発生します。
振動
アンバランス、ミスアライメント、 緩み、軸受損傷などによって 機械振動の振幅や周波数成分が変化します。
熱
摩擦損失、電気抵抗、 冷却不足などによって、 温度分布や温度上昇として状態変化が現れます。
状態と目的に合わせて、
診断技術を選択する。
各技術には得意な現象と不得意な現象があります。 必要に応じて複数技術を組み合わせて判断します。
超音波診断
摩擦、衝撃、乱流などによって発生する 高周波領域の音響・弾性波エネルギーを捉えます。 回転機械の状態監視だけでなく、 潤滑状態評価や漏れなどの確認にも利用できます。
- 軸受の状態変化
- 潤滑状態の確認
- 給脂前後の比較
- 圧縮空気・ガス等の漏れ
- 電気設備で発生する放電現象の確認
振動診断
機械の振動を時間波形や周波数スペクトルとして解析し、 回転数成分や特徴的な周波数成分から 機械状態を評価します。
- アンバランス
- ミスアライメント
- 機械的緩み
- 軸受・歯車の状態
- 回転機械全体の振動評価
サーモグラフィ
赤外線によって対象物表面の温度分布を可視化し、 発熱状態や温度差を評価します。 点の温度だけではなく、 周囲との相対的な温度分布を見ることが重要です。
- 軸受・機械要素の発熱
- 電気設備の異常発熱
- 摩擦増加の確認
- 冷却状態の確認
- 改善前後の比較
軸電圧・電気的損傷評価
インバータ駆動モータなどで発生する 軸電圧や放電現象を波形として確認し、 軸受に対する電気的ストレスを評価します。
- 軸電圧波形の確認
- 放電現象の確認
- 電食・EDM損傷の検討
- 軸接地対策前後の比較
- インバータ駆動設備の評価
トライボロジー・潤滑評価
軸受や歯車などの接触部について、 摩擦、摩耗、潤滑の観点から 機械状態と潤滑条件を整理します。
- グリース給脂状態
- 給脂量・給脂周期
- 過剰給脂・潤滑不足
- 潤滑剤汚染
- 軸受損傷要因の検討
複合診断
一つの技術だけで結論を出さず、 異なる物理原理を持つ診断技術を組み合わせ、 状態変化をクロスチェックします。
- 超音波 × 振動
- 超音波 × 温度
- 軸電圧 × 超音波
- 潤滑状態 × 機械状態
- 改善前後の比較
「何を測るか」ではなく、
「何が起きているか」から考える。
診断技術が分からなくても問題ありません。 現場で起きている症状から、 必要な確認方法を整理します。
摩擦、損傷、潤滑、 周辺機械状態などを確認します。
超音波 / 振動摩擦増加、過剰給脂、 負荷や機械状態などを確認します。
温度 / 超音波 / 振動潤滑だけでなく、 機械・電気・環境条件を含めて確認します。
複合診断給脂中の状態変化を捉え、 摩擦状態と給脂条件を確認します。
超音波 / 潤滑機械的要因に加え、 軸電圧や放電の可能性を確認します。
軸電圧 / 超音波 / 振動故障モード、回転速度、 設備重要度などから測定方法を検討します。
CONDITION MONITORING
異なる物理現象から、
同じ設備を見る。
一つのセンサだけで設備のすべてを 見ることはできません。
例えば軸受であれば、 摩擦の変化、 機械振動、 温度、 潤滑状態、 電気的ストレス はそれぞれ異なる情報です。
それらを組み合わせることで、 単なる異常検出から 原因理解へ近づくことができます。
診断は、測定する前から始まります。
数値だけを解析するのではなく、 設備条件と故障履歴を含めて 一連のプロセスとして考えます。
現象を確認
異音、発熱、振動、 故障履歴など 現場で起きていることを整理します。
仮説を立てる
設備構造、回転速度、 潤滑状態などから 想定される原因を整理します。
測定する
仮説を確認するために 必要な診断技術を選択して データを取得します。
解釈する
数値や波形を 機械条件と照合し、 現象の意味を考えます。
改善につなげる
原因に応じた対策を検討し、 必要に応じて改善後の状態も確認します。
例えば、
「軸受温度が高い」とき。
温度計で温度を確認するだけでは、 なぜ温度が上がったのかまでは分かりません。
「温度上昇」という一つの症状から、原因を絞り込む。
超音波
摩擦エネルギーや 衝撃性の変化が 発生していないかを確認。
振動
ミスアライメント、 アンバランス、 軸受損傷などの兆候を確認。
潤滑
過剰給脂、 潤滑不足、 給脂条件などを確認。
温度
周囲軸受や同型設備と比較し、 温度分布と時間変化を確認。
診断技術には、
それぞれ限界があります。
「この測定器を使えば すべての故障が分かる」 という技術はありません。
診断精度を高めるためには、 センサの特性、測定条件、 設備構造、運転状態を理解して データを解釈する必要があります。
どの診断技術を使うべきか、
分からなくても構いません。
「軸受が壊れる」 「温度が高い」 「異音がする」 「同じ故障を繰り返す」。 まずは設備で起きている症状をお聞かせください。 診断方法ありきではなく、 設備条件と現象から 必要な確認方法を整理します。
